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2019.05.05 19:05|ペスト

◎シベリアン・タイムスの記事
モンゴルでのペスト発生の続報
モンゴル西部バヤン・ウルギー県で腺ペストの感染症例が2件確認されたのを受けて検疫措置が導入され、
ロシア人旅行者17人が同県に停留している。
腺ペストで夫婦が死亡したのを受け、検疫措置が導入されたと報じた。
男性(38)と妊娠中の女性(37)が、禁止されているマーモット(ペストの媒介者)を食べて感染した。
2人には2歳から13歳までの4人の子供がいた。
2人と接触した158人が監視下に置かれているという。
◎東京都感染症情報センター
ペストは、14世紀のヨーロッパで「黒死病」と呼ばれ大流行した感染症です。
日本では1926年以降患者の報告はありませんが、アフリカ山岳地帯及び密林地帯、
東南アジア、中国、モンゴル、アラビアからカスピ海西北部、北米ロッキー山脈周辺、南米アンデス山脈周辺
などがペストの発生地域になっています。
ペスト菌(Yersinia pestis)を原因とし、菌を保有するネズミなどげっ歯類からノミを介して感染します。
また、感染したヒトや動物の排泄物から傷口や粘膜を介して感染することや、飛沫によって感染することもあります。
 症状や感染経路により腺ペスト、敗血症ペスト、肺ペストに分けられていますが、患者の80~90%は腺ペストです。
腺ペストの潜伏期間は2~6日で、ノミの刺し口に近いリンパ節の腫れのほか、発熱や頭痛、悪寒などの全身症状が現れます。
敗血症ペストは約10%で、リンパ節の腫れがみられないまま敗血症をおこし、皮下に黒い出血斑がでてきます。
このため「黒死病」といわれました。
肺ペストは高熱、頭痛などの非特異的な症状で発症しますが、症状の進行が早く、
喀血、呼吸器困難をきたす重症急性進行性肺炎となります。
抗菌薬が奏功するため早期治療が重要です。
アミノグリコシド系、テトラサイクリン系、クロラムフェニコール系、ニューキノロン系の抗菌薬が使用されます。
感染の予防策としてはペスト菌を保有するノミやネズミの駆除。
腺ペスト患者の体液に触れないことが最も重要です。
また、患者、疑似患者、無症状病原体保有者の第1種感染症指定医療機関などの入院をすすめることや、
患者やげっ歯類に直接接触した人への抗菌薬の予防投与も有効です。
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